〜チバニアン時代の謎と探求 – 地球の歴史を解き明かす冒険〜
みなさん、こんにちはたくとりっぴぃです😋
今回は77万年前の地質時代に大きく関わる、世界で3か所しか発見されていない中で最終的に時代に命名された、千葉県にある地磁気逆転地層で話題の「チバニアン」について紹介します!
ここは千葉県の中で秘境スポットであり穴場スポットであると思います。
自由研究にも最適ですし、景色も壮観なのでデートや家族でのお出かけにおすすめのスポットです🏜️
もし現地で確認したい方やそれよりも景色を楽しみたい方は目次から気になるところにスキップしてもらって構いません👍
都心からもアクセスが良く、成田空港がある県なので旅行にもピッタリだと思います!
それでは早速、見ていきましょう💨
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そもそもチバニアンって何だろう??
チバニアン(英名:Chibanian)とは、地質時代の区分の一つで、IUGS(国際地質科学連合)により、GSSP(Global boundary Stratotype Section and Point)(国際境界模式層断面とポイント)に承認され、第四紀更新世中期の地質年代の名称として名付けられました。
この年代は、直立歩行し道具を使えるヒトの祖先が、アフリカからユーラシア大陸に移動し、年代の後半には私たちの祖先、ホモ・サピエンスも出現した時代とされています。
そんな重要かつ稀有な地層が千葉の市原で見つかったなんてすごいゾ🤯
この地には指標としてゴールデンスパイクが設置されています🏅
地質年代ってなんだろう??
地球が誕生してから46億年の中で、今現在の地球科学の研究ではその歴史を116の地質年代に区分しています。
年代の境界は、生物の絶滅(約6,600万年前の恐意の絶滅が中生代と新生代の境界になっていること)や気候変動、地磁気の逆転などの地球規模の大きな出来事で定義されています。
そして、その出来事の際に積もった地層が年代の尺度(ものさし)となるため、地球上で最も良く観察できる境界の地層をGSSPとしてIUGSが認定して、地層がある地名をもとに年代の名前がつけられるそうです。
地球46億年の歴史に日本の地名が始め刻まれる快挙らしいゾ!!!
引用元
https://geosociety.jp/name/content0062.html
一体何がすごいのだろう??
この地で見ることが出来る地層は、約77万年前に地球上で最後に起こった地磁気逆転現象の前後に、水深数百メートルという深海で連続的に堆積し、大規模な地殻変動により隆起して陸地となり、それが養老川の侵食によって姿を現したものです。
これまで、第四紀更新世の前期(カラブリアン)と中期との境界は、およそ77万年前に起きた最も新しい地磁気逆転によって定義すると決められていましたが、多くの研究が重ねられた結果、地球上最もふさわしい地層として、市原のこの地層が認定されました👏👏👏👏👏
(ちなみに候補として上がっていたのは千葉県のこの地とイタリアの2ヶ所の計3ヶ所)
長い年月をかけて固まって岩石化した地層ですが地層でイメージするような模様はなく、比較的柔らかいのが特徴です。
静かに連続して積もったため、地磁気の記録だけでなく、当時の陸と海の環境変動示す様々な情報が良好な状態で保存されているためかなり重要です。
地磁場逆転地層とは
地球は大きな磁石のような性質を持っています。現在は、地球の北極がS極、南極がN極になっています。(正磁極機)しかしこれが、これまでに何度も逆転してきたことが地層に残る古地磁気の分析からわかっています。しかし、、なぜ逆転するのかそのメカニズムはまだわかっていません。今後、この地から研究が進むことで解明に近づくかもしれません。
間違いなくこの地が秘めている可能性は無限大だゾ!
この養老川流域田淵の地磁気逆転地層ではでは何が見ることが出来るのか???
ここはすでに国指定天然記念物に指定されており、先ほど記述した通り、第四紀更新世の前期(カラブリアン)(*写真中央の凹みより下)と中期(チバニアン)(*写真中央の凹みより上)との境界にあたる地層が露頭で観察できます。またここ一体の層である白尾火山灰層(約77万年前の古期御嶽山噴火した時の火山灰)(*写真中央の凹みの部分)もみられ、視覚的にわかりやすく示す指標として、ゴールデンスパイクが設置されています!
貴重なので絶対に削ったりしないでください!立ち入り禁止エリアなどもあるのでルールはしっかり守りましょう!
地層の目の前には広大な養老川🏞️付近では化石も見れる!?
チバニアン付近にはたくさん見所があります!
辺りを見渡したら新しい発見に出会えるかもしれません!!
左手が地層でその反対側には広大な養老川が広がっています。この浅川の底にはあちこちに貝殻の化石や生痕化石があるので足元にも目を向けてみると良いかもです🦴
また付近には素掘りトンネルや不動滝もあるので散策したら新しい発見に出会えるかも🏞️
「地球の声を聴くベンチ」もあります💺
ここで一息休憩してみてください!自然を感じて癒されること間違いなしです!
楽しむために重要なこと
まず駐車場の角にある「チバニアンビジターセンター」で事前に学んでから見学した方が100倍楽しめます!!!
今回の記事で紹介した内容以上に詳しく解説されていて、わたしもここで受付の方からお話を聞いたり、展示されている資料を見て学んでから行きました!絶対に寄った方が楽しめるのでおすすめです!
またそれよりも詳しく知りたい方は地元の方々が中心となって組織したガイド団体がさらに案内してくれるものもあるので良かったらこちらからチェックしてみてください!
格好も注意
雨の日や大雨の次の日は、地層の観察に行けない可能性もあるので必ずチェックしてください。
また観察可能な日でも足場が悪い可能性があるので長靴や滑らない靴など動きやすい格好をお勧めします。夏日には虫なども多いので肌を露出しない格好が推奨です!!
坂もかなり急で、水辺はかなり滑りやすくなっているから動きやすい格好・靴がお勧めだゾ!
詳細・アクセス
・チバニアンビジターセンター
名称:市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター(愛称)チバニアンビジターセンター
📍〒290-0546 千葉県市原市田淵1157
開館時間 9:00~17:00(4月~9月)、9:00~16:00(10月~3月)
休館日 毎週木曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※木曜日が祝日の際は、その日以前の最も近い平日に振替
電話・FAX 0436-96-2755
アクセス
・公共交通機関の場合 小湊鉄道月崎駅より徒歩約30分
・お車の場合 木更津東ICから約30分
仮設駐車場(普通車40台分、仮設トイレ6基設置)あり *田淵会館前には駐車禁止
まとめ
こんなにレアな発見が日本の千葉で見つかったのは素晴らしいことだと思います。
現地に訪れてみて、この地から研究が進み、まだまだ深い地球の謎を解明していけたらいいなという好奇心と興味心で心が躍りました。
今回の記事からみなさんが興味を持って千葉のこの地に訪れてみたら嬉しいです!
ここまでご覧いただきありがとうございました🙇
参考サイト:
https://www.gsj.jp/Muse/exhibition/archives/src/2020chibanian_booklet.pdf
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